
Q.食事療法は難しいのですか?
最初からたくさんの問題を解決しようとすると不安になります。あまり難しく考えずに、まずは現在の食生活や日常生活の中で何が問題なのかを管理栄養士と一緒に探ってみましょう。
現在、不安に思っていることも、病気や食品に対する知識を得る事で、意外と簡単に解決できることもたくさんあります。あなたが今出来る事を1つでも実行することが大切なのです。そしてあなたが実行したことは、あなたの体を確実に変化させてくれます。なぜなら「あなたの体は、あなたの食べたもので出来ている」からです。
Q.テレビや雑誌などで、ある食品の○○が体に良いと紹介されると惑わされてしまいます。
それぞれの食品には、いろいろ栄養素や機能成分が含まれています。そして、1つの食品には豊富に含まれる栄養素や成分と、不足する栄養分や成分があります。これらの食品に含まれる多用な成分は、お互いに作用しあって健康な体づくりに関わっていると考えられています。
ですから「〜ばっかり食べ」をしないで、色々な食品を料理の中に取り入れる事が大切です。自分の体は自分で守る、賢い消費者になりましょう。
Q.「食事はゆっくり噛んで食べましょう」と言われますが、いつも早く食べ終えてしまいます。
食品の『切り方』を工夫してみましょう。サラダのきゅうりを例にしますと、薄い輪切りにするよりも、大きめの乱切りにすると噛まない事には飲み込む事ができなないので必然的に噛む回数が多くなります。
色々な料理の切り方も、いつもより大きく切ってみてはいかがでしょう。
Q.果物は糖尿病にいいと聞いたのですが、糖尿病の人は果物をたくさん食べた方がいいですか?
いいえ。確かに果物はビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む食品で、体の調子を整える働きがありますが、意外とエネルギーの高い食品でもあります。
Mサイズのりんご1/2個とMサイズのバナナ1本のエネルギーは、ほぼ同じ80キロカロリーです。また、最近は果物の糖質も上がってきて、ますますエネルギーも高くなってきています。受講者の方の中にも果物を指示された量に減らしただけでもHbA1cが下がってきた方もたくさんいらっしゃいます。
果物は糖尿病の方が勘違いしやすい食品群のようです。
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